ピクノジェノールについて

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ピクノジェノールは「悪玉」コレステロールと「善玉」コレステロールのバランスを整える

現代社会において、高コレステロール値がアテローム性動脈硬化(症)の深刻な危険因子の1つであることは、周知の事実である。
しかし、高コレステロール値が認められる場合には、詳細にコレステロール値を分析する必要がある。
 なぜなら、高LDLコレステロール値のみが、深刻な危険因子であると考えられているからである。
酸化LDLコレステロールは、血管壁に粘着する。
多量のLDLは、血管内における脂肪沈着形成の可能性を高めるため、LDLは「悪玉」コレステロールとされている。
 一方、HDLコレステロールは、コレステロールを血管およびその他の細胞から除去し、排出のために肝臓に運ぶ。
血中の高HDL濃度は、心血管系疾患のリスク減と関連するため、HDLは「善玉」コレステロールと呼ばれている。
 それゆえ、総コレステロール値のほかに、「悪玉」コレステロールと「善玉」コレステロールの均衡は、心血管系疾患リスクの予測因子なのである。
 コレステロール値を下げるのに有効な薬は、数多くある。
しかし、これらの薬には副作用があるので、コレステロール値を緩やかだが減少させ、副作用のあまりない栄養補助食品は、価値のある代替物といえる。
 いくつかの臨床試験において、ピクノジェノールの摂取は、総コレステロール値を下げるだけでなく、「善玉」HDLを増やし、「悪玉」LDLを減らす追加効果があることが示されている。


消炎作用-ピクノジェノールの基礎特性

炎症は、私たちの体のいたるところで起こる。
疾病を説明する単語で-itisで終わるものは、炎症性疾患を表わす。
皮膚炎(dermatitis)は皮膚の炎症、関節炎(arthritis)は関節の炎症、耳炎(0titis)は耳の炎症を指す。
これらの炎症は、痛みの激しい辛い疾病である。
しかし、多くの疾病と合併して起こる軽度の慢性的な炎症は通常、患者は炎症として認識することはない。
喘息・アレルギー・がん・その他の疾病が、炎症性疾患と関係があるとは知らないためである。
 人体の細胞には、防御軍の役目を果たし、侵入してくるバクテリアやウイルスに対して化学武器を使って戦い、炎症を起こすものがある。
これらの細胞は、近距離からがん細胞を混合物質で攻撃し、破壊させることもできる。
このような炎症反応は、おおむね私たちの体に良い働きをしているのであるが、炎症性疾患が制御できなくなると、喘息・肺の慢性炎症・非常に幸い炎症を起こす歯の有毒の炎症のような慢性疾患を引き起こす。
 フランス海岸松樹皮から抽出される特別なエキス、ピクノジェノールは、炎症性疾患に幅広く対抗する万能な武器である。
 ピクノジェノールの成分は、炎症をコントロールするために、戦略的に重要である様々な箇所を妨害する作用がある。
 私たちの体内で生成される炎症性物質の武器庫には、感心させられる。
それは非常に微細な活性酸素から、痛み・腫れ・発赤・発熱などのまさに「炎症」という言葉を作る症状を誘発するたんばく質の集合体にも及ぶ。


ピクノジェノールの局部および経口投与による下肢部潰瘍治療

慢性的静脈不全(ChronicVenouslnsuthciency)にかかると、毛細管庄が上がるため、静脈性高血圧症(Venous Hypertensive Angiopathy)と呼ばれる局所的微小循環障害にかかりやすくなる。
 この静脆性高血圧症は、皮膚細胞の栄養不良や酸化を引き起こす。
局所的に妨げられた微小循環の結果として起こる組織の低かん流により、細胞への酸素供給は不十分となり、最終的に細胞は死んでしまう。
 この皮膚細胞の壊死の過程において、潰瘍が発生し、下肢部から皮膚がはがれ、保護されなくなった組織は感染し、その患者は極度に治癒しにくく、むき出しで無防備な組織は傷つき、いわゆる‘むき出しの足’という状態になる。
 ピクノジェノールは、慢性的静脈不全の兆候(Petrassiら 2000、Arcangeil 2000、Koch2002、Ric-cioniら 2004)および長時間フライト中の静脈にかかる高圧力により起こる浮腫形成(Belcaroら2004)を抑制する効果がある事が認められているため、今回、実際に慢性的静脈不全および下肢部の潰瘍形成にかかっている患者達を対象に臨床研究が行われた。


ピクノジェノールの美容効果

化粧品産業は、効果のある新しい成分を常に追い求めている。
フランス海岸松抽出物であるピクノジェノールは、クリームやローションにも使用され、これから注目される有効な成分である。
中国では、ピクノジェノールは美容のアンチエイジングに有効であると訴求することが認められている。
研究結果によりその効果が立証されているからである。


ピクノジェノールの静脈疾患に対する効果

ピクノジェノールは、フランス海岸松樹皮から抽出される乾燥エキスで、水溶性バイオフラボノイド、カテキン、タクシフォリン、フェノールフルーツ酸と、構造や鎖の長さの異なるプロシアニジンを含有している(Rohdewald,1998)。
ピクノジェノールの有効性は、レビューや本等を含む30以上の公刊物により立証されており、臨床現場においても利用されている。
 ピクノジェノールが強力な抗酸化作用を持つことから、静脈疾患に対する効果およびその作用機序を明らかにするため、いくつかの臨床試験が行われた。
 本レビューでは、静脈学におけるピクノジェノールの知見を紹介する。


アンチエイジングの切り札として

年を取るにつれて、様々な疾病が徐々に我々の眼に影響を及ぼすようになる。原因の一つとして、眼の中で光に最も敏感な部分である網膜と黄斑の欠陥が挙げられる。
眼は紫外線に絶え間なくさらされることで、フリーラジカル(活性酸素)と酸化ストレスが生じ、網膜細胞と網膜の中心に存在する黄斑が損傷を受ける。フリーラジカル(活性酸素)を除去するには、高濃度の抗酸イヒ物質が必要となる。年を取ると、細胞内の抗酸化雌用をする防御組織の働きが鈍くなるため、老化に関するフリーラジカル理論によれば、抗酸化物質の補給が、より長く健康を保つのに有効とされる。
ピクノジェノールは、あらゆる種類のフリーラジカル(活性酸素)を不活性化、さらにより多くの抗酸化物質を作るよう細胞を刺激するため、ピクノジェノールを摂取したボランティアの血液の抗酸化機能は、明らかに増進した。
このように血液の抗酸化機能が増大することで、眼の細胞も保護されるはずで、ピクノジェノールの摂取により、黄斑の退化も遅くなるはずである。
加齢は、血管の健康状態の衰えとともに、高血圧、アテローム性動脈硬化症、血栓症を引き起こし、大きな血管だけでなく、眼の中の小血管にも影響を及ぼす。網膜症では、眼への栄養供給を助ける毛細血管が、網膜で壊れやすくなり、血液細胞と脂質が漏れ、光を感知する細胞が衰え、視力を失う。このリスクは特に、糖尿病性網膜症の場合に高い。糖尿病の罹患が蔓延しているため、糖尿病性網膜症は、予防可能な失明の主な原因になるのは必至である。
ピクノジェノールは、次に述べる2つの機序で、高齢者だけでなく糖尿病患者の眼にも有効に作用する:1つ目の予防法は、フリーラジカル(活性酸素)の不活性化で、2つ目は、毛細血管を強化する効果である。
ピクノジェノールは、フランス海岸松樹皮の規格化されたエキスで、ホーファーリサーチ社により独占販売されている。


ピクノジェノールと視力低下の予防

ピクノジェノールはフランス南西部ボルドー地方に生育する、フランス海岸松の樹皮から抽出された天然の抗酸化栄養食品です。
フランス海岸松の樹皮から作られたピクノジェノールは、流動性の赤みを帯びた暗褐色の粉末で、非常に高い生理活性を発揮するフロアントシアニジンを始めとする40種類以上の有機酸を含む特殊なフラボノイド特性を持った、低分子の抗酸化物質であるポリフェノール・グループに属しています。
活性酸素の消去作用を持つピクノジェノールの特性は
1.ビタミンCやEの生理活性効果を相乗的に高め、抗酸化物質として体内の血管を守り皮膚損傷や各種炎症など活性酸素によるダメージから細胞を守ります。
2.高い抗酸化機能を有する特異なフラボノイド類に属するということは、ビタミンCやEの効果を増強し、細胞を酸化させる活性酸素を消去し、さまざまな症状、ガン、心臓病、脳疾患などの成人病の危険率を下げます。
3.皮膚を形成している主要タンパク質であるコラーゲン特性を改善し、紫外線B波による皮膚のシミ、ソバカス、シワを予防します。


活性酸素と抗酸化栄養素食品 ピクノジェノール

ピクノジェノールは、松の木の1種パイナス・パイナスター(フランス海岸松)から抽出される植物化学物質である。フランス海岸松は、フランス南西の海岸沿いにのみ生育する。ピクノジェノールは、モノマーとオリゴマーのプロシアニジン、フェノール酸(安息香酸と桂皮酸の派生物)を標準化した調合物からなる。(ロドワルド、2002)。ピクノジェノールは、ホーファーリサーチ社(本社スイス・ジュネーブ)の登録商標で、その鑑定と分析は、アメリカ薬局方に記載されている(USP2003)。
ピクノジェノールは、抗酸化作用、タンパク質結合作用、内皮の一酸化窒素シンターゼ作用における多様な健康効果があるため、世界中で、栄養補助食品、食品添加物として使用されている(ロドワルド、2002)。ピクノジェノールを含んだチューインガムは、以前に行われた普通のチューインガムとの二重盲検プラセボ対照試験で、歯肉出血と歯垢形成を軽減させたことが明らかになっている(Kim−brougbら、2002)。後者の効果により、ピクノジェノールの成分が、静菌作用を持っている可能性が示唆され、このことが、当研究の推進力となった。
ピクノジェノールの抑制作用に必要な最低用量を確立するために、標準の検査手技を用いて、グラム陽性、グラム陰性両方の細菌、酵母、菌類を幅広く試験した。